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回想の本棚 (1982年) (中公文庫)

によって 河盛 好蔵


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回想の本棚 (1982年) (中公文庫)の詳細

本のタイトル
回想の本棚 (1982年) (中公文庫)
作者
河盛 好蔵
発売日
1982/12
カテゴリ
ファイルサイズ
18.43 (現在のサーバー速度は19.8 Mbpsです
以下は 回想の本棚 (1982年) (中公文庫) の最も正直なレビューです。 この本を読んだり購入したりする場合は、これを検討してください。
鈴木信太郎などに学んだフランス文学者の河盛好蔵によるエッセイ集。『マノン・レスコー』のような小説だけではなく、クロード・アヴリーヌ編『人間最後の言葉』を翻訳している人として知っていました。編集者として、雑誌『新潮』やヨーロッパの古典シリーズ『世界人生論全集』(河出書房)の企画に携わっていました。本書は二部に分かれ、最初の「文学巷談」は昭和47年に、次の「Couseries」は昭和50年に雑誌『新潮』連載されました。「文学巷談」は、宇野浩二・広津和郎・葛西善蔵・太宰治・伊藤整・徳川夢声・梶井基次郎の回想と作品論というべき12篇。編集者として、または翻訳家としてつきあいのあった作家について述べたわけですが、同時代の回顧録や作品を引用し考証を加えた文芸批評、文壇史となっているのはさすがです。「Couseries」の部は10篇。フランス文学、近代の日本作家たち、和洋の絵画、海軍大学校に勤務していた頃の思い出などが渾然一体となり、執筆当時70代だったということを忘れさせるほど生き生きとした「おしゃべり」ばかりでした。小出楢重の随筆、モンテルラン『無駄奉公』、徳川夢声『話術』、シャルル・ルイ・フィリップ、『佐藤義亮伝』、井上究一郎『忘れられたページ』、メルシオール・ド・ヴォギエ、ウェンデル・ウィルキー『一つの世界』、以上が本書によって初めて知り、興味をもった著者と本です。

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