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流れを経営する ―持続的イノベーション企業の動態理論

によって 遠山 亮子


4.7 5つ星のうち(7人の読者)

電子ブック流れを経営する ―持続的イノベーション企業の動態理論無料ダウンロード - 内容紹介 世界的に知られる『知識創造企業』の著者による書き下ろしの経営論。「万物流転」のプロセスの中に企業の未来創造活動の本質があることを捉えた,知識社会のための「実践知」哲学を提唱する。従来の経営学における理論の主流は,企業の優位性を物的な経営資源(モノ)に求める傾向があったが,その偏重により,経営の主体である人間の主観や「どう生きるか」という価値観を軽視する傾向があり,リーマンショックをはじめとする今日の混迷の原因になっている。本書では,企業や人間のダイナミズムを把握するために,静止したモノそのものではなく,「変化する状態(プロセス)」を「コト」として,現実の世界を捉えることを提案する。本書の前半部では,新しい経営理論を提唱し,後半部では,優れた日本企業の事例を紹介しながら,その優位性は「コト」発想のプロセス型の優れたマネジメントにあると説く。主に採り上げる企業:トヨタ自動車,セブン-イレブン・ジャパン,エーザイ,公文教育研究会,パナソニック,良品計画,ファーストリテイリング,YKK,キヤノンなど。 内容(「BOOK」データベースより) 「万物流転」のプロセスの中にこそ、企業の未来創造活動の本質がある。科学的分析・人間不在の従来の経営論を超えた、知識社会のための「実践知」哲学。経営学の世界的名著『知識創造企業』から15年著者の思索の集大成。 商品の説明をすべて表示する

流れを経営する ―持続的イノベーション企業の動態理論の詳細

本のタイトル
流れを経営する ―持続的イノベーション企業の動態理論
作者
遠山 亮子
ISBN-10
4492521828
発売日
2010/6/25
カテゴリ
ファイルサイズ
29.78 (現在のサーバー速度は28.93 Mbpsです
以下は、流れを経営する ―持続的イノベーション企業の動態理論に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
経営学の世界的名著として知られる『知識創造企業』(1996)の著者、野中郁次郎氏が、その後の思索を綜合しながら企業はどのように組織的に知識を創造し活用していくのかを独自の動的理論によって書き著した、「知識創造理論」の集大成といえる一冊。「経営」というものの本質が、「知識」という概念を通じて実に見事に、しかも全体像として捉えられており多くの学びと発見を提供してくれる。書名にある「流れ」とは、企業が知識を創造し、活用していくことを「継続する流れ」として動態的に捉える、本書の基本的視点を示すもの。その論旨を本書の序文から抜粋すると――。「本書の目的は、企業がどのように環境との相互作用の中で組織的に知識を創造し、活用していくのかという複雑でダイナミックなプロセスそのものを取り扱い、そうしたプロセスを説明する知識ベース企業の動態理論を確立すること」「経営とは企業の卓越性を追求する「生き方」であり、存在理由を決めるのは人々の価値観であり、その価値観に基づく意思決定であり、企業が創出する社会的価値であるということ。知識ベースの企業経営とは、存在論的な「なぜ存在するのか」という問いと、認識論的な「何が真・善・美か」ということについて、日々の連続した業務において繰り返し自問自答し、卓越性の追求の中から社会的な価値を創造する革新活動なのである」知識は「関係性」の中で創られる。対話と実践という人間の相互作用によって知識を継続的に創造していくためには、相互作用が起きるための心理的・物理的・仮想空間が必要となる。知識創造理論では、そうした空間を「場」と呼び、組織創造プロセスにおける中核的概念として位置づけているが、この「場」は、生命関係学者の清水博氏が提唱する「場所」の概念に基づくもの。知識創造活動の基盤であり、「知識が共有され創造され、活用される共有された動的文脈」と定義される。経済学起源のこれまでの経営学においては、組織はつまるところ、契約や資源の集合体であると見られてきたが、知識創造理論においては、組織は互いに重なり合う多種多様の「場」の有機的配置と捉えられる。そこでは人と人、人と環境はそれぞれが持つ知識とそれぞれが生成する意味に基づいて相互作用を行い、新たな関係性を築いて「場」を動かし、互いに連結している。企業を組織的構造ではなく「場」の有機的配置と捉えることにより、組織を組織図ではなく「知の流れ」によって把握する――というのが、知識創造理論における「場」の位置づけとなる。清水博氏の「場所」は、もともと「生きている状態」とはどういう状態のことを言うのかを明らかにする、つまりは「生命とは何か」を捉えなおすために提唱された概念だが、本書における「場」の概念もそれをまったく継ぐものであり、明示的表現はわずかにしか見られないものの、本書の底流には「生命とは何か」という根源的な問いが脈々と流れている。それは本書巻末の「総括的考察」に見られる次の引用にも示されている。「万物流転」の間断なき流れの只中で、組織が環境の変化に能動的に絶妙のバランスを保って応答していくためには、絶え間なく壊し、そして作り直していかなければならない。壊しながら作ることで全体としての秩序を保つ「動的平衡」の維持こそが生命の本質である(福岡伸一『動的平衡――生命はなぜそこに宿るのか』)。組織はどうすれば「生き生きとした」状態を保ち続けることができるのか。この問いに対する最も的確な答えは、「生命とは何か」という探求の中に見出されるに違いない――評者も同様、そう信じている。なぜならば組織もまた、大自然の法則の下に形づくられた「生命」という秩序の一形態に他ならない、と思うからだ。

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