薬物療法を精神病理学的視点から考える (POWER MOOK 精神医学の基盤 1)
によって 石郷岡純
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薬物療法を精神病理学的視点から考える (POWER MOOK 精神医学の基盤 1)電子ブックのダウンロード - 内容紹介 新時代を迎えつつある精神医学への新しいアプローチ! 近年の精神医学をめぐる情勢の変化には目を見張るものがあります。反精神医学運動が隆盛をきわめ、精神科疾患が社会運動の脈絡のなかで捉えられた時代、力動的精神医学が大きな影響力を駆使した時代、非定型抗精神病薬の登場により脱施設化が精神科医療の大きな課題となった時代、精神科における基礎研究の進歩が注目されはじめた時代。これらのどの時代をみても、診断と治療に加え、精神科臨床においては精神病理学が重要な役割を果たしてきました。しかし、臨床から乖離した思弁的・哲学的な精神病理学の展開や、より実証的な生物学的精神医学の台頭が精神病理学の存在意義を大きく後退させてしまった感は否めません。しかしながら、さまざまな課題に直面する今日の精神科臨床に、精神病理学的な観点と生物学的精神医学の観点の融合が求められていることは間違いないことといえましょう。また一方、近年の精神医学と社会との関係についても、臨床医学だけでなく、医療経済学や医療社会学の観点からも、医療現場では従来とはまったくアプローチが求められる時代が到来しているように思われます。 この時代、改めて精神医学の基盤とみなされるさまざま問題点に目を向け、従来の常識にとらわれない編集方針のPOWER MOOKを世に問うことと致しました(学樹書院)。 著者について 石郷岡純(いしごうおか・じゅん) 東京女子医科大学精神神経科主任教授/ 加藤敏(かとう・さとし) 自治医科大学精神神経科主任教授
薬物療法を精神病理学的視点から考える (POWER MOOK 精神医学の基盤 1)の詳細
本のタイトル
薬物療法を精神病理学的視点から考える (POWER MOOK 精神医学の基盤 1)
作者
石郷岡純
ISBN-10
4906502504
発売日
2015/1/8
カテゴリ
本
ファイルサイズ
29.29 (現在のサーバー速度は27.57 Mbpsです
以下は 薬物療法を精神病理学的視点から考える (POWER MOOK 精神医学の基盤 1) の最も正直なレビューです。 この本を読んだり購入したりする場合は、これを検討してください。
精神科の教科書では精神病理も薬物療法もごくふつうに並べられ論じられているが、それぞれの専門家が自分の専門以外の視点をもって論じることはあまりない。精神病理は哲学的議論(アメリカは別)に終始し、薬物療法といえば薬の話に終始するといった印象が強いが、この本では寄稿者のほとんどが「そうはならないように」と意識しながら書いている様子がうかがえる。石郷岡純氏は精神科薬物療法の権威、加藤敏氏は精神病理学の権威であり、それぞれに牙城を築いている人たちである。この二人のコラボ編集ということで、寄稿者の論文にもおのずと熱がこもっているようだ。冒頭の「対談」は、議論が進むにつれて、二人の問題意識がぴったりと重なりはじめる様子に驚かされる。石郷岡氏がフロイトの考え方は今日のニューロサイエンスのの理解をかなり言い当てているといえば、加藤氏は遺伝子の配列を言語にみたてて解釈することができるという。精神病理学も精神科薬理学も新しい時代に入ろうとしていることをうかがわせるすごい本だ。
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