レームダックの村
によって 神林 長平
4.2 5つ星のうち(6人の読者)
電子ブックレームダックの村無料ダウンロード - 内容紹介 大森望氏、激賞! まさに想像を絶する展開、 いまだかつてない終末SFだ。 弱者排除主義や社会的怨嗟を動機とした犯罪が多発する、 階級制が顕在化した近未来の日本ーー。 世界各地でパワーローダーを着けた人間が無差別テロを実行し大勢の市民が犠牲となる。 また世界同時多発でネット環境が破壊され、電子データが蒸発、金融システムも崩壊してしまう。 正体不明の敵から経済テロを仕掛けられた人類社会は、 その巨躯を動かしていたマネーという神経伝達物質を失い、 また血流であるところの物流や人の流れが滞った結果、ゆっくりと死に始めていたーー。 SF界の第一人者が世に問う、『オーバーロードの街』に連なる黙示録的大長編小説の続篇。 内容(「BOOK」データベースより) 傑作『オーバーロードの街』に連なる黙示録的SF大長編。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 神林/長平 1953年、新潟市生まれ。作家。79年、短編「狐と踊れ」でデビュー後、SFを中心に執筆を続け、多数の作品を発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 続きを見る
レームダックの村の詳細
本のタイトル
レームダックの村
作者
神林 長平
ISBN-10
4022516445
発売日
2019/11/7
カテゴリ
本
ファイル名
ファイルサイズ
21.69 (現在のサーバー速度は29.98 Mbpsです
以下は、レームダックの村に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
『オーバーロードの街』の単純な続編ではないように感じましたが、それでも前作を先に読んだ方が、世界観の説得力が増します。(この本から先に読むと、一部の設定がファンタジックに思えてしまうかも……?)非常に特殊な村が舞台のはずなのに、読み進めていくうち、嫌になるほどの現実感に絡めとられました。「社会派の小説」というのは、本来こういうものを指すのかもしれません。主人公が新聞記者の視点で世界を観察しており、たかがSF、という言い訳がきかない作りになっています。なのに、面白い。ユニークな登場人物たちはそれぞれ別の世界観をもって行動しており、各々が、いわば戦争をしている。『敵は海賊』を思い切りシリアスにしたような感触を受けました。ラストはあまりにも唐突ですが、至極当然のものでもあり、読者が放り出されたような感覚は、主人公たちの感覚に等しい。明快な導きはなく、ただ裁きだけが降ってくる。結末には満足しましたが、この先のこの世界がどう描かれるのかも、とても楽しみです。しかしそれ以上に、読者が暮らしている現実の社会に対して、あらためて不安と正面から向き合わされたように思いました。
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